山が暮らしに加わる

この物件は、「山付き不動産」とも、「家屋付きの里山」とも言える場所です。
敷地には古い家屋がひとつ。その背後に広がる里山は、この物件の大きな魅力のひとつです。
実際に行って見つけた魅力をご紹介します!

敷地には、展望台(ふれあい展望台)が隣接しています。写真の景色は、まさにこの場所で感じられる日常の一場面そのものです。広大な緑や街並み、遠くの山並みまで、季節ごとに色を変える山形の風景が一望できます。
この眺めが自分のものになるというのは、不思議で、ちょっと贅沢ではないでしょうか。

見渡す限りの緑、風の音、水路のせせらぎ。
ここでは、山が背景ではなく、日常の風景になります。
天気や季節、時間によって表情を変えるその景色は、ただ眺めているだけでも飽きません。

春にはワラビやタラの芽、ウドなどの山菜が顔を出します。
秋にはキノコや栗も採れます。
ちょっとした散策のついでに、かごを片手に収穫したものを持ち帰る。
そんな自然とのやりとりが、暮らしの中に溶け込んでいきます。

ふもとには比較的平坦な土地も広がっていて、小さな畑をつくったり、庭を整えて外の居場所を設けたりと、手を入れていく楽しみがあります。
水路のそばにベンチを置いて、冷たい水に手を浸しながらひと息。
季節の野菜を育てて、外で料理を楽しむのもいいかもしれません。
手を動かしながら、季節のうつろいを肌で感じられる。
そんな静かな時間を、この場所で始めてみてはどうでしょうか。

家屋はかなり老朽化が進んでいて、そのままの利用は難しい状態です。
ただ、建て直すもよし、小さな小屋からはじめてもよし。
ゼロからつくりたいという人にとっては、むしろ魅力的な土地かもしれません。
決められた使い方がないからこそ、自分のペースで手を加えていける自由があります。

ここでの暮らしは、「家を持つ」という感覚とは少し違うのかもしれません。
自然のリズムに寄り添いながら、自分の手で時間を積み重ねていく。
暮らしの主役が“建物”ではない、そんな選択肢があってもいいと思うのです。