縁側の陽だまりで

山形市南原町、閑静な住宅地の小路にある一軒家。
門扉をくぐると、背の高いクロマツの木と赤い椿が出迎える小さいながらも趣のある庭。
外から想像していたよりも風情あふれる空気に、きっと丁寧に住まわれていたのだろうという想像がふくらみます。

中へ入ると、広々とした玄関ホールからつづく長い縁側と全面の掃き出し窓。
窓を開放すれば外の縁側ともひとつづきになり、日差したっぷりの空間です。
二間続きの和室には、透かし彫りの欄間、床の間に飾り障子、雪見障子などの伝統的な日本家屋の美しさが詰まっています。
築56年になる建物ですが、決して古びた印象はなく、端正な佇まいといった雰囲気。

二階も一階と同様に二間続きの和室、南側全面の窓、そして広い縁側。
外観からもわかるように、南面はほぼ窓という潔い採光と贅沢に取られた縁側が特徴的な、明るくあたたかみのある家です。

二階にある広いベランダは、洗濯物を干すのはもちろん、簡単なテーブルセットを置いてひなたぼっこをしたり夜風を愉しんだり、
ゆったりした時間を過ごせるスペースになりそう。
板材の塗装は少しはがれかけていますので、好みの色に塗りなおすのがよいかもしれません。
居室はすべて和室ですが、水回りに関してはリフォーム済。IHのシステムキッチンに広々として明るいバスルームとトイレ。
築年数の経過した家屋では懸念となりがちな水回りですが、手直しが不要なのも魅力的なポイントです。

住まう人それぞれが、お気に入りの場所で好きな時間を過ごす、そんな暮らしが想像できます。

立地としては、最寄りのスーパーまでは徒歩8分、その他コンビニや飲食店、図書館、クリニック、銭湯なども徒歩15分圏内という、山形市内でも暮らしやすい場所に位置しています。
駐車スペースの確保が難しい物件ではありますが、徒歩や自転車での生活にも困らないエリアです。

現オーナー様は、解体更地渡しでの売却も同時に検討されております。
解体するには勿体ないような建物ですので、少し手を加えながら、のんびりとしたライフスタイルを求める方に是非おすすめしたい物件です。